TARO SAKAKIBARA
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カートゥーン表現の追求
私は、現代における「カートゥーン表現」の可能性を追求しています。カートゥーンとは風刺マンガや一コママンガのことですが、それらを、基本的な作画法や発想法を踏まえつつ現在の感覚にアップデートしたり、他ジャンルの表現を柔軟に取り入れたりすることを、私は独自に「カートゥーン表現」と呼んでいます。これは、従来のカートゥーンが今も前時代的な表現から進化できておらず、古臭いイメージのままであることへの危機感の現れでもあります。カートゥーンが、従来の表現のまま生き残ることは難しいかもしれません。しかし、カートゥーンの作画法や発想法には他のジャンルにはないオリジナリティーがあります。私はその個性をキープしたうえで、新しいカートゥーンの創作を試みたいと考えています。
私は10代でマンガ、ゲームを体験し、20代でカートゥーンや浮世絵を通過、30代の今は日本の近代美術に傾倒しています。また、作品に必ず登場する日本の昭和の街並みへの郷愁は、どういうわけか幼少期から感じていました。私の作品には、それらひとつひとつの影響が具体的に表出されています。「日本カルチャーの集合体」のようなものが描きたいのかもしれません。我々の心の原風景である昭和のストリートを舞台にし、そこに鳥山明の奥行き、スト2の高揚感、月岡芳年の洗練さを当て込んだら、やはり面白いと感じずにはいられません。


 
 
榊原太朗
1983年静岡県藤枝市岡部町出身
京都精華大学マンガ学部カートゥーンコース特任講師
 
メールアドレス
info@tarosakakibara.com
 
個展
2017  「Taro Sakakibara Hitokoma Manga Show」(GALLERY TOMO ITALY / MAG・イタリア)
    「榊原太朗のカートゥーン絵画展」(あべのハルカス近鉄本店アートギャラリー・大阪)
2016 「JAPAN HOMME 日本男装」(フェルケール博物館・静岡)
    「上海対決」(ギャラリー三条祇園・京都)
2015 「JAPAN URBAN」(いよてつ高島屋美術画廊・愛媛)
2014 「JAPAN FALLS」(ギャラリー知・京都)
 
グループ展
2020 「地球環境とマンガ」(京都国際マンガミュージアム・京都)
2019 「にわか雨 6rooms」(静岡市清水文化会館マリナート・静岡)
2018 「オカベトリエンナーレ2018  10年目のシティ」(岡部宿大旅籠柏屋・静岡)
     「Nostro Pane Quotidiano」(サンゼノーネ教会・イタリア)
     「京都府新鋭選抜展2018」(京都府京都文化博物館・京都)
2017   「はじまりのアトリエ -にわか雨 Act2-」(静岡市文化クリエイティブ産業振興センター・静岡)
     「京都府新鋭選抜展2017」(京都府京都文化博物館・京都)
2016 「HITOKOMA 詩からマンガまで」(ディオッティ美術館・イタリア)
    「にわか雨」(グランシップ・静岡)
    「京都精華大学卒業生FILE2016 未来の問い」(京都精華大学ギャラリーフロール・京都)
    「HITOKOMA MANGA SHOW」(GALLERY TOMO ITALY / MAG・イタリア)
2015 「オカベトリエンナーレ2015」(岡部宿大旅籠柏屋・静岡)
    「超京都Art Kyoto2015」(京都府京都文化博物館・京都)
2014   「SHコンテンポラリー2014」(上海展覧センター・上海)
    「第二回 創」(いよてつ高島屋美術画廊・愛媛)
 
受賞
2017 「京都府新鋭選抜展2017」読売新聞社賞
2012 「小江戸川越トリエンナーレ 」入選
2007 「レイコフアートアウォード」銀賞
2006 「第15回吉備川上漫画グランプリ」優秀賞
2005 「第5回とっとりふれあいマンガ大賞」大賞